先にやってきた10年後のこの世界で わたしは今心の底から笑ってるよ 自分ですら笑ってた ちっぽけな子供の夢 沈んでは泣いていた 押入れの奥の思い出 からかうどころか からからで あからさま ほら 引きつった顔 固まっていく心の声は 囲まれた かごのなかのカモ なんていってた 心の扉をノックするまでは 勝手に描いてた できないわたしにセイグッバイ チクタチクタチクタ なってる チクタチクタチクタ 心の中で くらい せかい めまい まじやばい 苦しみからまだ解き放たれず ツライ ツライ ツライ ツライ ウザイ ウザイ ウザイ まじでウザイよ でもやっぱ丁寧に 懸命に平然と 今を生きる 今を生きる 今の積み重ね 痛みすらかてに 今はもういない いない 身体と時間 唯一与えられた財産に サンサンと 降り注ぐ太陽が生命の色をすかす 永遠はないという事実が 切なく歪を生むリズム 深海を見つめるだけで故郷へと 心が還りだす チクタチクタチクタ 鳴ってる チクタチクタチクタ 同じ空の下 セカイはフラクタル クラクラする満員電車に乗車 今日は容赦なく押し寄せる圧 この上ない心身の苦痛 経験したことあるデジャブ そんな記憶 夢の中にザブン まったく同一を超越 一度きりのショーケース チクタチクタチクタ チクタチクタチクタ… 時計という概念も あっというまの10年後のこの世界で わたしはまだ もがきあがいて生きている 自分でもわからない人生の航海図 気まぐれに変わりゆく このホシを愛す