集合場所はひとつ 世界のど真ん中の 農協の横の潰れた ガソリンスタンドな モンシロチョウが飛ぶ 情熱の薔薇が聴こえる 千切れた裏ボタンひとつ 鉄の味の炭酸 学校までのあの坂道 私服の君とすれ違う セミが5匹でモータウン 掟破りの立ち漕ぎ コンビニの入り口 虫が弾ける器械 アメリカのタバコふかして 苛立ち混ぜて踏み付ける 神社の前のデカいイチョウは まだ君のTシャツの色 ドブから這い出たミミズが 得意気に笑って見てる 誰かの書いた落書きを 消しゴムで消すけど どうにも跡が残って またぐちゃぐちゃにして あの夏と寸分も 変わらない心のまま 変わってしまったものすら 抱きしめて燃えているぜ あの夏の少年よ なにも間違っちゃいないぜ 色々遠回りもしたけど 俺は今も燃えているぜ 俺は今もここにいるぜ