錆びついたものが 急かすから今日は 出掛けてはどうか と思うのです ただ行先は荒野 って訳でもないが 妄想の中に 残りたくはない 捨てた琵琶の種が 育つ間にどうか 忘れていた後悔 思い出さないで 苦手だった教科 知らずにいた誰か ひとりになれば わかるはずなの 将来ってもんはない いつだってボーダーライン 引き返しは問題外 止まれないよ 乗らずに老いた自転車 いつか出会う第三者 蔦の生えた観覧車 拙いキスをした 当たり障りのない 愛が当たり前か ひとりになれば わかるはずなの 将来ってもんはない いつだってボーダーライン 見せかけは問題外 帰りたいよ 指の先が触れた葉を伝う露が 道を埋める木々を揺らす風が 当たり前のものが当たり前で あるうちはまだ見えていない 将来ってもんはない いつだってボーダーライン 引き返しは問題外 止まれないまま 知らないけど覚えてる匂い ハイビームの光が眩くなる 取りこぼした時間を背に祈る 祈るの 何もかもがめくるめく変わり 終わりはいつも何かの始まりに 取りこぼした時間を背に祈る 祈る