なんのために生きて いるのかさえわからない 憧れも生きる意味も 遠くの雲のようだ 空に青が満ちて 鳥の声が響いて 急に消えたくなった また一日が始まる 外でも家でも うつむくのが癖になった 誰とも関われない 僕には居場所がない 青い空がなぜ懐かしいのか 君の涙がなぜ流れるのか 生きるのがなぜこんな辛いのか それは 君の故郷が空の彼方で 君の前世が白い天使で 君の背中にかつて 羽根があったからなんだ 星がなぜ君に語りかけるか 広い宇宙になぜ一人なのか 風がなぜ君を包み込むのか それは 君が醜いアヒルの子だから 君が本当は白鳥だから 君には帰るべき場所が ちゃんとあるんだ 明日のことを思うと 不安すぎて眠れない このまま永遠に 夜のままならいいのに 空に朝が満ちて 街に人があふれて 暗い部屋で目を閉じて 助けてって呟いた 将来も生活も 全部どうでもいい 人生を投げ捨てて 遠くへ逃げ出したい 君の目の奥に空があるのも 夢を見るたび泣いてしまうのも 白い雲のように儚いのも 君の 心がとても繊細すぎて 雪のように透明で脆くて 硝子の糸のように 美しいからなんだ 君がなぜ死にたいと思うのか 君がなぜそれでも生きてるのか 君がなぜ空を見るのか それは 君がかつて天使だったから 空から降った流れ星だから 逞しく空を翔る鳥だったから 君の背の白い羽根を広げて 鳥のように青空を飛ぶんだ 君には帰るべき場所が ちゃんとあるんだ