見上げた桜は今、 眩しさに満ちていた 白い光の中で、輪郭すら失われて 美しさを思った時、妖しく響く声は 見事な命をただ、幻のように輝かせ 胸の奥の小さな騒めき 甘すぎる香りの裏には その冷たさや影を孕んでいるようで 桜、咲き誇る時に 淡い春の日の中、 君をあまりに慈しみて、 切なさに怯えていた 花びらが散るたびに、 心攫われてゆく どこかの笑い声も 虚に響きゆくだけ その根に広がるものを思う 美しさを魅せるものとは 裏と表を重ね輝いてることと 桜、舞い踊る時に 永遠の夢を見せてた、 君が流した涙は、 それはとても綺麗でした 桜、散り終える時に 淡い光の中で、 君が夢見てた明日は、 美しいと信じている