底冷えがする12月のある日 僕たちはずっと歩いていた 本当は君に伝えたいことが あったんだけど 張り詰めた冷たい風が気持ちよくて 落葉樹の並木道を ただ黙ったまま歩いた 天気予報は当たるのかな 午後から雨になるだろうって 折り畳みの傘は持っているけど これくらいの小雨ならいい 不意に頬に雨じゃない ものが当たって そっと広げた掌 雪だ(雪だ) 雪だ(雪だ) 雪だ(雪だ) 思わず呟いた 雪だ(雪だ) 雪だ(雪だ) 雪だ(雪だ) 今年初めての風景 東京に降る雪は物悲しいよね 積もらないことを知っているから それでもしんしん舞い降りる そんな報われない ひたむきさのように 君のことだけ思い続ける 自分と重なって うっすらと大地を覆うそんな儚さに 切なくなるんだ TOKYO SNOW 天気図の低気圧なんて 今まで気にしたことなんかないよ だけど大人になってほんの少しだけ 知ってたほうがいいかな 春が来るまで 君に伝えるのはやめよう このままでもいい 溶ける(溶ける) 溶ける(溶ける) 溶ける(溶ける) アスファルトの上 溶ける(溶ける) 溶ける(溶ける) 溶ける(溶ける) 言葉は消えてなくなった また 雨になる 僕が生まれた街では 雪が止むことはない 誰に踏まれることもなくまっさらで 愛しさは頑なに ずっと消えることなく 何も言わなくても 胸の奥 静かに降り積もる Hard to say 雪よ 雪よ 雪よ Woo 雪よ 雪よ 雪よ 今年 初めての風景 降り積もれ! 東京に降る雪は物悲しいよね 積もらないことを知っているから それでもしんしん舞い降りる そんな報われない ひたむきさのように 君のことだけ思い続ける 自分と重なって うっすらと大地を覆うそんな儚さに 切なくなるんだ TOKYO SNOW