鬼哭啾啾(きこくしゅうしゅう) 振り向いて御覧よ 鬼哭啾啾(きこくしゅうしゅう) 振り返って御覧(ごらん)よ 鬼哭啾啾(きこくしゅうしゅう) 其処に佇(たたず)む影と 鬼哭啾啾(きこくしゅうしゅう) 這い擦り廻る哀れ傀儡 鬼哭啾啾(きこくしゅうしゅう) 振り向いて御覧よ 鬼哭啾啾(きこくしゅうしゅう) 振り返って御覧よ 鬼哭啾啾(きこくしゅうしゅう) 騙し欺き被り 鬼哭啾啾(きこくしゅうしゅう) 指差す「声」 あの子 と その子 この子 も 欲しい 金切(かなぎ)る白声(しらごえ) 静寂に沈め 手と手を叩き 舌なめずりて 鬼さんこちら 手の鳴るほうへ・・・ 誰かさんも 誰かさんと 誰かさんが 転んでは 誰かさんが 誰かさんと 誰かさんも 摩(ず)り落ちた 赤黒く濁る空の 夕焼け小焼で縊死(いし) 重ねては 重ねては 輪廻されし浮世 蠢(うごめ)く其の隙間から覗く顔 鬼面の下は歪んだ嗤(え)み カラカラぁラ廻る風車 逃げ惑う四肢は擦れ爛(ただ)れ 赫(あか)い渓(たに) 河原の畔(ほとり)で -だるまさんが転んだ- あの子 と その子 何処(いずこ)へ参る? その子 も あの子 も 黄泉へと歩く 手と手を絡め 指きりげんまん 塞がる両の手 無数の針が 手と手を叩き 舌なめずりて 鬼さんこちら 手の鳴るほうへ・・・ 誰かさんも 誰かさんと 誰かさんが 転んでは 誰かさんが 誰かさんと 誰かさんも 摩り落ちた 赤黒く濁る空の 夕焼け小焼で縊死(いし) 重ねては 重ねては 輪廻されし浮世 蠢(うごめ)く其の隙間から覗く顔 鬼面の下は歪んだ嗤(え)み カラカラぁラ廻る風車 逃げ惑う四肢は擦れ爛(ただ)れ 体を朱に染めなして 出ずる光へと手を伸ばし 舌先で転がす飴玉は 蕩(とろ)けて落ちて砕け散った