あぶくみたいな星が空へ 浮かびはじめる頃 ギターかかえ足を鳴らし 男が歌い出す 酔っ払ったり 喋りあったり ざわつく客席の 一番うしろに女が立ってる 女が耳をすますと 歌以外のすべてのものが 静止するのだ 彼女はまなざし 彼女は非凡なまなざし 店の灯りが女の頬に チークを塗りなおす 行く先探し 男の歌は夜空へのびてゆく 連れていってよ 感づかせてよ 世界中の人に 女は容赦なく 誰より厳しい理解者 乾きかけた男の夢に 女がこぼしたジンジャエールが雨を 降らせる 彼女はまなざし 彼女は非凡なまなざし すべてを見渡すための一番うしろで 女は考える 人はどうして単純なフリし合うの? 彼女はまなざし 彼女は非凡なまなざし 彼女はまなざし 彼女はまなざし ただだまって見つめる 非凡なまなざし…