感情や願いとか そういうのじゃなくて 林檎が地に落ちるような 満たされた答え 脳内で決した最高裁判例 コールドケースだと宣う 時効も過ぎている 後悔は無いのか 無い 生命というには冒涜的だと思う むしろこんな欠落すら 正常な設計なんだろう もう死んじゃいたいな と 救済を願うほど 僥倖を謳う人生の点滴でやり 過ごしている もう死んじゃいたいな と そう言って首を吊った奴はいない ある筈ないシャンバラに今も 縋っている 今も縋っている 「死にたいって言うなら何でも 出来んだろ」 あぁ またこの手合いか 心臓よ もうどうか 僕を見捨てて 優しいふりはもう止めて その通りです 自業自得です 全部私のせいだった もう分かってます それでいいです 罪を償いますから この世から出して 健全に病んでく そう 人間というなら模範的だと思う むしろこんな遺伝子には 善も悪も無いんだろう もう死んじゃいたいとか どうなってもいいとか 天災を願う雑言は意味を成さず 今日に堕ちてゆく ありふれた病など 同情も悲哀もやる価値は無い みんなだってそうなんだ お前も同じだ もう死んじゃいたいなと 救済を願うほど 不幸自慢と馴れ合いが 絆になってゆく 本当に死にたいんだよ 共有された呪いは飽和して あるべき信念は消え 空洞になってゆく 日常になってゆく