風が吹いた 気がした 漣の音 聴こえてくる ひとひらの記憶 繋ぐ 物語が始まる合図 青い鳥 飛んでゆく 黄色い煉瓦の道 辿る旅 くるみ割り人形の王子 夢の中 待ち焦がれるの 魔法が解ける 白鳥たち 微睡む月 目を閉じる 未来 描いて 祈り込めた 遠くで 手を振る また会おうね と 刹那 泡沫 飲み込まれる 白い夜へと 誘われてゆく 針を抜いた糸車 魔法のランプ そっと仕舞った ガラスの靴は脱いだ 甘いおやつの時間のために 勿忘草の花言葉 消えちゃいそうな幻の中 誰かを待つ言の葉 淡い絵空事のような とろり 溶ける 雲を掴む 眠りにつく 惑星の声 強く繋ぐ手 離さないで 近くにいるよ と 感じさせてよ 想い 巡らす おとぎの国 白い夜への 旅が始まる 昔々の あるところに ゆらり ゆらりと 漂い巡る 白く染まった わたしの物語 もう一度 ここから ページ 捲って