お気に入りのコートは あったかいのに かじかんだまま指はポケットの中 不意に届いた 誰かのはしゃぎ声 胸のささくれが引っ張られ痛んだ 聞きたいベルはサイレンス 文字の羅列も一方通行 一番綺麗な場所で 会いたいよねって笑ったのは… 嘘だったの? まばたくと落ちてくの 透明で、すうっと消えそうな カケラたち イルミネーション 滲ませないでよって 意地悪ね きいてくれないの わがままな Lacrima 君の手帳めくるそんな仕草を こっそりと目の端で追ってたのは そのページのどこか一行でいい 交わした約束ありますように 信じてないわけじゃないよ でも言い切れず 不安なのは いつも大丈夫代わりに 髪くしゃり 撫でてくれるのは… 君だから 寒空を降りてくる この街の初雪 溶かす雫たち 待ち合わせしてたみたいにね 華やいでく 空気が苦しいよ ねぇ どこにいるの こぼれたミルク色の向こうに 幻見た気がした 世界の中心がそこにあるような コントラスト 夜が…はじまる 氷点下をとろかして 耳たぶにゆるくかかるハネた吐息 言いたかった言葉なんて何も 出てこない 許せるよ 目が合っただけで… まばたくと落ちてくの 透明で、すうっと消えそうな カケラたち 君がくれたマフラーに似た温度で また世界ぼやけていくよ わがままだね Lacrima