度重なる板挟みの上で 理不尽な否定の言葉を浴びて 「本当にこのままでいいのか」と 駆り立てる言葉に急かされて 良く見もせず今日を選んでしまった 感情的倒錯に潜んだ 今を瓦解させる 恐ろしき自由 曖昧な境界に目を向けるのは 容易くないだろう 自分の在り方に嫌気がさそうが 知る由も無く去る季節の影 捨てられたゴミの行き着く先の 汚れた陽だまりですらそれに救われ て 度重なる板挟みの上で 理不尽な否定の言葉を浴びて それでも自分は今の 自分のままでいられるか 誰より自分は劣ると嘆き 何より自分は無価値と叫ぶ 怯えた心は幾らでも騙せるだろうさ 「新しい何か欲しくないですか」 駆り立てる言葉に迷わされ 元いた場所が分からなくなった 抽象的感覚に潜んだ 今を助長させる 恐ろしき無知 複雑なシステムの全容を知るのは 容易くない 降りかかる日々の苛立ちと疲れ 面白味無い時を過ごす焦り それでも自分は人を 嫌わずにいられるか 誰もが自分勝手だと怒り 自分は誰かの被害者と泣き 擦り切れた自尊心だけは守れるだろ うさ もういいだろ 寄ってたかって 罪を犯した 人の下に人 石を持つ手は誰にあるだろう 罪を裁いた 人の上に人 生来が善か悪か 真相は巡る どっちなら幸いか 答えを知る必要はあるか 何を為しても 満たされぬくせに 度重なる板挟みの上で 理不尽な否定の言葉を浴びて それでも自分は今の 自分のままでいられるか 誰より自分は劣ると嘆き 何より自分は無価値と叫ぶ 自分の心は幾らでも騙せるだろうが 卑屈な自己否定は捨てろ 周りがどれだけ無情だろうと 自分を嫌わずにいれたら 最小単位の孤独を知ろうが 悲しみだけが息をする様な 人生になど