空港のロビーから 長い電話をする事もない こうして独りの今は サテライトに降る星くずに誘われ 北の空へ向かう 戸惑いも空しさも荷造りをして トランクにつめ込んだ思い出数える 男でも女でも旅立つ朝は きっとこんな気持ちにふるえるはず 空港のロビーでは 花をかかえて見送る人が 私の背中を追い越す 凍えた夜の灯も一粒の真珠に やがて変わるわ 最終便で 少しだけ優しさが違ってた事 悲しい程わかっていた愛なのに 出来るならわがままに私を抱いて 引き止めてほしかった うなずく前に 空港のロビーから 長い電話をする事もない こうして独りの今は あなたより早く夜明けを迎えるわ 闇を抜け出す 最終便で