夏の匂いがする 川沿いの歩道を ギュッと袖を掴む キミと歩いた パッと離した手を 見失いそうになり 離れないようにと キミを見つめた 花火が照らしてる 二つの影法師 二人の距離はもっと近いはずなのに いっそのこと 掴み取れたらいいのにと ボクは空を見上げた キミと手を繋いで 人混みをかき分けた 一夏の恋を まだ握りしめている あぁ、どうか花火よ まだ咲かないでおくれ 今、打ち上げる想い もうすこしだけ 側にいてほしい 歩きながら撮った 二人の足元は 上手く撮れなかったけど 好きだった ラムネのガラス玉のように 綺麗なキミは 掴みたいと思ってもうまく掴めない この夜が終わらないように 願いながら キミの肩を抱き寄せた パッと開く花火は 今、鮮やかに舞って 観る全てのものの 心奪うから あぁ、どうか花火よ ボクだけのものになって 今夜だけでもいい もうすこしだけ 側に居させてよ 夜空見上げ 願い込めた 儚く咲いた フタリハナビ 夜空に咲く 光の花 儚く散った フタリハナビ パッと咲く花火は ボクらの恋のように 儚く光って 夜空へ消えてく あぁ、どうか花火よ もう一度咲いておくれ そっと願いを込めて 「消えないで」って 空に呟いた キミと手を繋いで 人混みをかき分けた 一夏の恋を まだ握りしめている あぁ、どうか花火よ まだ散らないでおくれ 今、空に舞い上がれ 花火に込めたこの想いよ 夜空見上げ 願い込めた 儚く咲いた フタリハナビ 夜空に咲く 光の花 儚く散った フタリハナビ