呼吸を止めた雲の束 目に映らない明り 水面に揺れる僕を照らした 絵具を溶け合わせたような 無機質な世界の隅 佇む君にただ恋をしてた 切り取って飾れるほど美しい景色を 未来を失った幸せな二人で見よう 僕を縛るその首輪を 苦そうな目で睨む 君を僕は引きずり込んだ 酷く無責任で稚拙な想いを 優しく攫ってくれた君はいつか 信じてはくれなくなるだろう 僕にとっての幸せがここにあること 摘み取った両手一杯の枯れない花を 未来を失った幸せな二人で見よう 君だけの 僕だから 手繋いで 笑おう 何度でも 僕らは 出会うから 例えば 遠い遠い星でさえ 君が呼んだなら飛んでいけるよ 触れ合うこと声を聴くことも できないなら君のその名前を 歌ってみるよ 切り取って飾れるほど美しい景色を 形を失ったいつの日か君と探そう