少しだけ 時間を下さい せめて冬が 終わるまで さよならの 身支度を 急がせないで 窓越しに 夕陽がこぼれる 涙つぶ 隠すように はなやいだ あの頃が まるで嘘のようね この部屋に しみつく匂い 全て あなたの置き土産 *くちびるで愛して 別れの言葉取り消して くちびるで愛して 私の 私の素肌ごと 読み捨ての 小説みたいに 軽く愛を 口にする 生き方が 出来るなら 悲しまないわ ひそやかに あなたの隣で 暮らすこと 出来るのなら それ以上 もう何も 欲しくないわ私 おもいでを 重ね着しても 胸の痛みは 消せません くちびるで愛して 日付が変わる その前に くちびるで愛して どこにも どこにも行かないで *くり返し