「わかってたけど 仕方ないだろ」僕は理屈を並べる 「わかってるよ」と君は言うけど 険悪なムードを煽ってる テレビでは どこかの戦争のニュース それよりも背を向けている 君を振り向かせたい ありふれた言葉だけど"愛してる" 上手く形にできやしないけど 1 日遅れの花束なんかじゃ また君を 不機嫌にさせてしまうかな いつも笑い合えたらいいのに どうして求め合ってしまうんだろう 窓越しに冴えない星空 ねぇ 君の笑顔が見たい 勤め先の授賞式で 初めて賞をもらえた日 まるで君は自分のことのように はしゃいで喜んでくれたっけ テーブルには 君が昨日作ったケーキ そこに込めた気持ちには 賞味期限はないよね? ありふれた言葉だけど "愛してる" 上手く形にできやしないけど 1 日遅れの花束なんかじゃ また君を 不機嫌にさせてしまうかな いつも愛に答えはなくて それでも確かに此処にあって ポケットの仕事用の電話 さり気なく 電源を切った 昔々あるところに 飢えた老人を助けるため 自ら火の中飛び込み その命を与えたうさぎと かすめてきたお供え物 差し出したきつねがいたそうな どっちが良い どっちが正しいと言えるの? 僕は 僕は ありふれた言葉だけど "愛してる" それだけは言い切れると思う 1 日遅れの花束だけど よかったら受け取ってくれないかな 時に互いの愛を疑ってしまうけど それでも信じ合えると願っていたい 花束に気づいた君が ため息をひとつ こぼした そのあとに 少し笑った