月を歌へ、花に舞へ 浮世の音には惑はずに 花の香にこそ いざ惑へ ここに御座すは花の王 月花神楽の舞手なり ひと夜 ひと夜に めぐる想ひ ここは 幽玄への入り口か ひらりはらり花びら舞へば 心 夜空を翔ける きらり 煌めく星は 凛と世界を清め 荒れ果てた大地にも 慈悲と希望 降り注ぐだらう 祈り風に託せば さやと澱み払ひて 月は白虹纏い 兆し 絢と織りなす あの日咲いた花は知らず 散りて土へと還る 零れ落ちた涙いつか 強さへと変へて ひと夜 ひと夜に めぐる想ひ ここは 幽玄への入り口か ひらりはらり花びら舞へば 心 夜空を翔ける 水に月を映せば いとしい面影宿る 指に頬に残した 魂 重ねた熱 かき抱く 燃ゆる誓ひを胸に 二度と会へないとても 過去と未来を結ぶ 絆 それは永遠 ゆらりゆらり焔揺れて 闇を深く彩る いつか消える命ならば この身捧げよう ひと夜 ひと夜に つのる想ひ ここは 幽谷への回廊か 霧に煙る静寂の空 歌よ 彼方へと飛べ イロハ カホリ チリテ オモヒ ハセル 千代に万代に粛々と 星を紡ぎてさだめを印す くるり 目くるめく万華鏡 森羅万象めぐる ひと夜 ひと夜と 想ひ重ね ふはり 幽玄へといざなはう 絢爛豪華に舞へや歌へ 心 彼方へと飛べ 届け 月花神楽