<風の追分みなと町 唄:金田たつえ> <詞:仁井谷俊也 曲:蘭一二三> 風の江差に 来てみれば はぐれ鴎が 波に舞う あなたお願い 帰ってきてよ 日暮れの海に 名を呼べば 老いたヤン衆の 老いたヤン衆の 追分が おんな泣かせる 港町 あなた偲べば鴎の島にヤンサノエー 沈む夕陽も なみだ色 浜に埋もれた 捨て小舟 どこか私に 似た運命 ほろり落とした 涙のなかに やさしい笑顔 浮かぶ夜は 海の匂いの 海の匂いの する酒場(みせ)で 吐息まじりの こぼれ酒 窓の向こうの 漁火は 女ごころの 命火よ いつか逢えるわ あなたに逢える 浴衣につつむ 湯あがりの 燃える素肌が 燃える素肌が あの夜を 思いださせる 港宿