風邪ひいて 横になって ろくでもないこと考えて 窓にのこる雨の筋が 少しかなしくさせるのです ベッドの中 バターのように 情けなく溶けてゆくからだ 忘れた顔 いくつもある やっぱりもう思い出せない ああ 気持ちがいいもんだ ああ 気持ちがいいもんだ 許せないと苦しくなる だんだんひとりに慣れてゆく オリオン座を抜けてゆく 宇宙飛行士の夢をみる 動けない 声が出ない 母の声が遠くきこえる 七色のビー玉が いくつも坂を転がっていく ああ 気持ちがいいもんだ ああ 気持ちがいいもんだ 明日には街に出よう きっと誰かに会いにいこう 味気のないこの部屋にも 朝はくる きっと朝はくる ああ気持ちがいいもんだ ああ 気持ちがいいもんだ ああ 気持ちがいいもんだ ああ 気持ちがいいもんだ ああ 大蛇の背に乗って 大きな声で歌いたい ああ 気持ちがいいもんだ 気持ちがいいもんだ ああ 大蛇の背に乗って 東京の空を駆け回るよ ああ 気持ちがいいもんだ 気持ちがいいもんだ