音のない夜に いつかあなたが 聴かせてくれた優しい歌が 聴こえた気がした 星が歌ったんだろうか 瞬く光に今も あなたを 重ねて手を伸ばしてみては 空の遠さをまた嘆くけど 指さし示したこの指も 追いかけ歩いた足取りも どこか似てるのかな 当たり前だけれど 答えてくれるかな 燦然と輝く星へ 願いよりも 溢れるくらい届けたい思いがある 言葉にするよりきっと遠く響くから 光を放つように この歌を贈るよ 大人になるほど いつか見てた 何気ない日々その営みの 難しさに気が遠くなるばかり 散々歩いても変わり映え無くて 簡単な道を選んでいって 気が付けば段々遠くなってく あなたが描いた軌跡 辿りたいわけじゃなくて 残した長さで並びたいだけなのに どうして胸の奥にずっと 思い出よりつかえたものが 熱を帯びてるんだろう 確かにあるんだよ 見せたかったはずの輝きが 燦然と放つ光よ 願いを超えて いつか遠い星になった あなたの元へ 明日の見えない夜だって 怖くないのは 照らしてくれてるんだろう だからこの足よ前へ 走れ 鼓動刻むスピードも 追い越して 第三宇宙速度の向こうで 遥か先へ 昨日より眩しく もっと高い場所まで 空の彼方からでも きっと見えるように 今なら訊きたいこと 山ほどあるな 叶わないならばせめて 聴かせたいから ここで叫ぶよ 燦然と輝く星へ 願いよりも 溢れるくらい届けたい思いがある 言葉にするよりきっと遠く響くから 光を放つように どこまでも届くように ああまだ 泣きたくなるほどに 星は遠くて 悔しさと同じくらいに 誇りに思う それはそうあなたが残した光だから この胸に抱いて また走り続ける 空の彼方からでも きっと見えるように
