洗濯物乾いて 午後三時を回る 向かいの壁をゴムボールの弾む音が 聞こえる 取り込めば 良いのに窓際に寝転んでる カーテンの裾捲って踊るスカーフを 見てる 鰯雲か羊雲か どちらにせよ明日は雨だな ばらばらに漂っていても群れを 成してるように映る ハイスピードで駆けるバイク ロースピードで刻まれる脈 宇宙から衛星が観てる豆粒の私を イメージする 逆さに見ても空は空には変わりなく 浮いてる雲の一つ一つの引力を疑う 駅前のパレードももうすぐ 終わるはず 都会にいても耳と目は アドバルーンを探す upside-down 近道はもう upside-down 狙わない upside-down 零れた癖も upside-down 拭わない upside-down, upside-down make me laundry 私はもう大人になる 同じ歩幅で歩けなくても 同じ速度で生きていたいのに これからの話をする時 女は逆算を繰り返す 社会が少しおかしいから誰かの傍で 眠りたいけど 可愛げの一つくらい 持ち合わせていたらよかった 鰯雲か羊雲か どちらにせよ明日は雨だな ばらばらに漂ってみても流れ 着くところは同じ 誰かを乗せた紙飛行機が 異国の空へと消えて行く その旅立ちを送りながら 逆さまに流れる涙