ふと触れたあなたの 指先に力はなくて 握ろうとした手を そのまま隠してしまった夜 空に浮かぶ月のように 欠けた私の心は 思い出す度に あの日の喪失を繰り返すの 気持ちを 減らせば あなたの心が離れても 苦しくなくなるのだろうかなんて そう思っていたの ポケット・ムーン・ラビット あまりにも鮮やかに あなたの声が夢に溶ける 満たされなくて 欠けたままでいる私を どうして抱き締めたの 月の裏側を見てみたい と言うあなたを 想えば想うほど 失うのが恐くなって あなたの嘘に 気付かないふりしていた私の心も 気が付けば見せられないほど 醜くなってしまったの どうして ねえどうして あなたの瞳の中を どれだけ探しても私はいないのに 泣いていたの ポケット・ムーン・ラビット 嘘のない言葉より 夜が明けるまで夢を見せて 雨に打たれて 赤い目をした私を 今すぐに抱き締めてよ どんなに想えど報われないのなら 私は私をやめてしまいたいわ 愛し方を教えてくれたのなら 忘れ方まで教えてよ 決して満たされることのない 欠けたままの月の裏側で 独り赤い目をした 私はそう ポケット・ムーン・ラビット あまりにも鮮やかに あなたの声が夢に溶ける 満たされなくて 欠けたままでいる私を 今すぐに抱き締めて ポケット・ムーン・ラビット 嘘のない言葉より 夜が明けるまで夢を見せてよ 雨に打たれて 赤い目をした私を 今すぐに抱きしめて 口付けてよ