願ってしまった、祈ってしまった 変えられないことも。 この胸の形だって 人間じゃない癖に。 汚れた指じゃ触れられない 壊れてしまいそうだから 白い肌に滲む頬 あなたまるで天使みたいだ。 笑ってくれればよかった 殺してくれればよかった 優しすぎるあなたのせいで この世界をまだ生きてしまう。 息をするのも 苦しいことになるぐらい こんなにも愛してごめんね。 あなたの光も あなたの願いも 守れる言葉さえ何処にも無いのに 溢れた嘘も罪もその絶望も、 生まれ落ちた感情さえも、 全てを愛してしまった。 あなたまるで天使みたいだ。 きっとあなたのこと苦しめたのも、 全部私だよ。 愛されたいと願えるほど 綺麗じゃないのにさ、 見え透いた嘘、隠したことも 許されないことも分かってるよ。 それなのに私の全部を 愛して欲しいと 願ってしまったんだ。 どうにかどうにか あなたを守りたかったんだ。 どうにかどうにか 笑ってほしかった。 どうにかどうにか こんな腐りきった世界でもさ、 消せないように、壊れないように、 あなたの心臓に 生まれたかったんだ。 ずっと本当の私の言葉だけじゃ あなたを守れなかったこと。 生きててほしいと願う度に、 私が邪魔になっていたこと。 数え切れない嘘ばかりで 偽りの心と分かったのに、 こんなにも愛してごめんね。 あなたの祈りも、 あなたの心も、 守れる明日さえ何処にも無いのに あなたの生きてる意味も幸福も 取り留めのないこの日々さえも 私が私でいられるから。 これからあなたの生きてくこの 世界は きっと痛みも、嘘も、絶望も、 数え切れないでしょう。 それでも あなたがいるから生きていたい。 そう思えるほど奇麗だった。 全てを愛してしまった。 あなたまるで天使みたいだ。