ああ 今日も散々だったなんて 言うくせに 僕らはちゃんと食って 汚れた服も当然洗って 来るべき朝めがけて眠って ねえ どうせなくなるものだって 言うくせに 僕らは ただ作って 積み上げて崩して 繰り返して カラカラ笑っているのか 人間なんてのんきなもんで 吸って 吐くだけのもんで それでもなぜか故郷はあるのだ ああ 今日も出来損なったなんて 言うくせに 季節はまた変わって ふざけた暑さも平気で去って 嘘のような寒さが待ってるんだ ねえ きっと大丈夫だなんて 言うくせに 僕らは 束になって 折り曲げた心をまた戻して パラパラ泣いているのか 人間なんて好奇なもんで 忘れるためだけに覚えて 何十回も何百回も 振り返るだけの悪魔だ それなのに それなのに どうしても生きたくなるから 悪魔にだって故郷はあるのだ 偶然なんかじゃないよ 運命なんかじゃないよ 目をつぶってみてごらん 全部 全部 神様の嘘さ 何にもなくたっていいよ 落ち込まなくたっていいよ 目を凝らしてみてごらん 全部 全部 この世は まやかし