消えとし消える 不透明な街 生きの音 留まるほど白く いのちの真実は匿されて 雪のつめたさに だまされきっていて 傷ついたことに気付かない 残された思考 ひらりとひるかえり 証し 続く 偲ぶ情景と 「生きているには 死にたいなぁって 思いすぎちゃった。」 世界がひた隠してること全部 あばいて それでも好きと あなたに言ってあげたいの 振り向く横顔に なさけないほどすがりついた 2番線で待ち合わせしよう 手に入らなかったものを かき集めて 歌い 飛ぼう 消えとし消える いつかの夢 夜風の車窓に揺られ 手を振るの じゃあまたね あなたが死んだ日も わたしのところには きれいに陽がのぼったよ あなたのところでは どうかなあ わたしのところとおなじように きれいに陽は のぼっているかなあ 朝がきて 夜がきて 朝がきて 夜がきて そんなふうに 生きてるみたいに すごしているかなあ 泣かなくちゃいられない 昨日駅 今日くらいは 寝過ごして それからおはようって言うんだ 俯く横顔の 小さな その手を取るんだ 3番線 赤い信号 あなたを生き止まらせた 気がしたのは幻だって もうわかっているよ 鐘の音が鳴る 最終線 ドアが閉まる 夜より果てない一歩 ぽつりと響く「もういくの?」 消えとし消える いつかの夢 夜に頬なぜた風は 手を振るの 愛してた