水面に映っている くすんだ空の色 ひとつふたつ 増える波紋が拡がる 曇っていく窓をぼんやり ベッドから眺めている 冷えた心 隠すように 窓を閉める 雨音が響く 嫌になるくらい 終わりが来た夜に戻されていく ガラスに映る姿が霞んだ ここからは見えないから 目を閉じて夢へ逃げる 想い出とまだ呼べなくて とめどなく溢れてくる ひとつふたつ 揺れる波紋は心模様 ”本当のこと”なんてもう要らない 全て流れてしまえばいいのに ガラスに映る姿がぼやけた 曖昧な心のよう 雨粒が落ちて この頬を伝う 寂しく双葉の雫が揺らめく 雨音は強く 冷たく鳴り続く 終わりを告げたあの声のように ガラスに映る姿は滲んで 何もかも見えないまま 私さえも見えないまま