Track by小川 範子
月の光が冠のような オリーブの丘の上 指を組む 七つの海と 七つの空越え 離れた恋人まで とどくように 星座 結ぶ線を 教えあっては 再び 逢える そう信じた 月の光が 聞き耳をたてて 願いを 異国の地へ運ぶ 遠く 陽ざしが編んだ 毛糸ほぐすよに 冷たい雨が降って 夏が終わる あの日 涙見せず 別れ見つめた 悲しい勇気は どこへ行った 白いハト はばたく 教会の鐘の音 この風も あなたの 耳もとに吹くはず 今夜は青く 深いため息の 水門を開きましょう ひとり 深く