冷たくなって戻った黄色い花の横 あたたかく鼓動をはらんだ春が そっと寄り添う 外は涼しくなってゆくのに 今ではもう とろけたままの熱い轍 分かれ 解けてくアプリオリ 不意にないまぜになる理 君が愛されていたことの証に またいつもの4分間の沈黙が ドン・タークィニオ、 どうしたものだろう? どうせ私たち 割れ鍋に綴じる蓋もないから終わり どうかそれだけは 車の水がかかった 産声があがった そこに、取り損ねた夏の匂い 他所のお家とちがって どこにも行けなかった 日に灼けたままの薄いレース 分かれ 解けてくアプリオリ 不意にないまぜになる理 君が愛されていたことの証に またいつもの4分間の沈黙が ドン・タークィニオ、 どうしたものだろう? どうせ私たち 割れ鍋に綴じる蓋もないから終わり 花束は持っていくよ 口にしないよう扉の外と、 もう開かない瞼の中 仕舞ってね どうかそれだけはお願い