冷たい蔦を からませて ふたりは窓を閉ざした 海を忘れた 湖の 舟のように ガラスの小箱につつまれて よりそい 夢を見ていた 星が生まれて 瞬いて 消えてゆくのを 今 夜明けの 雲が走る 低く流れる 青い闇を運んで遠く 僕は君の胸の中で そっと目覚める 窓の外 耳をすまそう どこかで歌が生まれてくる 時計の振り子のように 少し離れて 近づいて そしてドアを打つ 鳥が駆ける 雲が切れる 空がひろがる 世界中でいちばん高く 僕は君の肩を抱いて そっと告げよう 窓の外 光がいる 窓を開けよう 静かに 窓を開けよう 静かに 窓を開けよう 静かに 窓を開けよう 静かに 今 夜明けの 雲が走る 低く流れる 青い闇を運んで遠く 僕は君の胸の中で そっと目覚める 窓の外 耳をすまそう 鳥が駆ける 雲が切れる 空がひろがる 世界中でいちばん高く 僕は君の肩を抱いて そっと告げよう 窓の外 光がいる