曇った目に映る無機質なビル街 西日に照らされた可愛げのない爪を 見つめてまたため息をひとつ吐いた 暮れゆく街並みに私の影が交わって 家路に就く人を横目に寂しげな twilight 置いてかないで 街の喧騒に埋もれないように ヒールを鳴らして 結んだ髪を解いて 家風に背中を押されながら歩く トーキョー・フライディ・ナイト くねった夜の裏通りを抜けて おでこにくっついて離れない前髪が なんだかとても愛おしく感じたんだ 行き交う人の波 煌めいて揺らめいて 汗をかいたぬるいグラスを見下げる moonlight 眠らないで 街の喧騒に埋もれてしまえば 苦しい思い出も 消し去りたい過去も 全て忘れられるのかな? そんなこと考えてしまう トーキョー・フライディ・ナイト わざと見送ったlast train 誰もいない静かなプラットホーム 私の世界 私だけの世界 バッグの奥底に沈んでしまった 家の鍵 探せないわ 街の喧騒に埋もれないように ヒールを鳴らして 結んだ髪を解いて 家風に背中を押されながら歩く トーキョー・フライディ・ナイト