夜ふけの雨はまるで 汚れた冬を洗い流してゆくようだ どうか 拭えない涙さえ 洗い流しておくれ 嵐の予報に 夜風がはしゃぎだす 花を蹴散らして 僕の町に来るらしい でも嵐の予報に 君はなんか嬉しそうに 待ち焦がれた 春を思い描いている! 全て吹き飛ばしてしまえ 春、君は残酷な春の中へ 嵐が来たら 悲しみも飛んでくかなって 君は愚痴ってる 救いはない と僕は思う でも嵐が来たら 傘もなく春を捜す 風をあつめて竜巻台風 どこだって行ける! 全て吹き飛ばしてしまえ 春、君は冷酷な春の中で 嵐の夜が過ぎても 冬の悲しみは消せないって 僕らは知っていたのに 救いの春を待ってしまう 何もかもが 悲しみを抱いたまま でも何もかもが 明日を思い描いている! 全て吹き飛ばせなくても 春、僕ら目の前の春を行く 嵐の中で 僕は踊る 嵐の中で 君と踊る 雨は夜明けと共に上がって 朝陽が木々を青くしていく とうとう 拭えなかった涙さえ 包んでいく春の光