あっちを向いても こっちを向いても 敵ばかりで 嫌になるな もう嫌になるな 劈くような 色惑いが 甘い竦みばっか誘って もう嫌になるな もう嫌になるな あんたにとっても私にとっても 傷ばかりで 嫌になるな 嫌になるな 打ち薫るような 花惑いが 浅い眠気ばっか誘って もう嫌になるな もう嫌になるな 大切なものを放り出した 代わりには上手くできなかった 憧れていた筈の私の顔を切る 今は確かな 合図をくれよ あっちを向いても そっちを向いても 夢ばかりで 嫌になるな 嫌になるな 排土に落ちた 砂惑いが 錆びついた光ばっか望んで 嫌になるな 嫌になるな 瞬く雨に媚びるように空に手を 伸ばしていた 大切な事はここにあった 形には上手くできなかった 拙くはにかんだ 貴方の頬を見る 青く確かな 涙をくれよ 反対の眼を見た 揺らいだ 嘘が映った 水晶幻燈 反った不幸が藍に落ちてく 本能はフラッシュを覚えた 眩しく光る 水晶幻燈 瞬きをまた私に向けてよ 大切な物を思い出した 言葉には上手くできなかった おざなりにしていた明日の顔を見る 今 私から合図送るよ