いたずらに過ぎ去った春の日は この髪なびかせている風さえ冷くて 帰り道響かせた足音は いつしか掻き消され今日もまた明か りが落ちる 夢の中なら2人で(その手ぎゅっと 離さないで) 今もくしゃっと笑ってる(他愛ない くらい あぐらかいて) 電話するときいつも遠回りしてるこ と きっと君は気づかないふりで 何ページ戻せたら 違う未来めくれたの 空白を埋め尽くすように 言葉溢れてるのに 重ねた分だけもう戻れない 挟んだ栞 夢の中でも2人で(この手ぎゅっと離 したくない) 今もくしゃっと笑ってる(怖いくら いにペダル漕いで) お茶をするときいつもぬるめに入れ てること きっと私気づけないままで 何ページめくれたら あらすじ忘れられるの 空白を埋め尽くすように 言葉溢れていくの 重ねた分だけもう忘れない 挟んだ栞 知りたくない結末 期待するまさかの展開も 最後の最後にある句読点まで もしも1つ願いが 叶うのならどうしよう 終わりなきこの人生(ものがたり) うまく読み進められるかな 何ページ戻せたら 違う未来めくれたの 空白を埋め尽くすように 言葉溢れてるのに 重ねた分だけもう戻れない 挟んだ栞