夢の中の君は 揺れる水面とか、乱反射のイメージ 声と後ろ姿 十七歳とか?もう覚えてないけど。 水滴の一つまで やけにリアルに見えて 焦ってしまった。 空の色より明瞭な セーラー服の淡い水色が 隙間だらけになった 思い出の向こうで揺れるのさ ずっと見ていた。 今になっては曖昧な 壊れそうな細い輪郭が 隙間だらけになった 思い出の向こうで揺れるけど 触れないよなぁ。 地面を焦がすような 日差しと塩素の匂い 気化熱とスイミングボード 不思議と喉は乾かない グラスを傾けても中身は何もない 追憶の数だけ 崩れてゆくものだと 気づいてしまった。 空の色より明瞭な セーラー服の淡い水色が 隙間だらけになった 思い出の向こうで揺れるのさ ずっと見ていた。 今になっては曖昧な 壊れそうな細い輪郭が 隙間だらけになった 思い出の向こうで揺れるけど もう行こう、さよなら。