花を 売りました 寒い冬の中 凍える人に 花を 売りました ひどい嵐の中 凍える人に 「ありがとう」 って言われたかった 人の役にも立ちたかった あたし きっと 馬鹿だけど ねぇ なんで どうして なんで 「かわいそう」だなんて 私 言われる? ねぇ なんで どうして なんで ようやく 私も 役立てたのに 春を 売りました 誰かに「綺麗」だと 言ってほしくて 春を 売りました 与える事を 欲しがりました 果たせる役目が欲しかった 世界の部品になりたかった あたし きっと 愚図だけど ねぇ なんで どうして なんで 幸せ 目指して 頑張ったのに 「ありがとう」って言われたかった 人の役にも立ちたかった ありふれている事だよね 「そんな事は簡単だろ」って よくわかんないヤツが言うんだ いい人そうに 憐れむんだ 心ごと 踏みにじられても 次から次へと 足跡をつける 傷つく 怖さよりも 存在の軽さに 震えているんだ だから あたしに 花を 売らせて