2度目の春 桜散る頃に 限られた想い出を鍵を開けた 引き出しの中に伝えたい音がある 時代外れのカセットの中 波の音に紛れる父の声 この街だけの特別な砂 思わずこぼれる母の涙 変わらない場所 変わらないもの 受け継がれていく音 世代を超えた想い出がある 豆汽車の音だけで 広がる世界 この街の中で生きた印を この世に残せたら不器用な僕でも 楽しい想い出を この音が残れば良い 過ぎ去るものも 離れる者も 眠らない工場もたまらない 目を瞑ればいつも鳴り響く音がある 白い橋を潜りながら想う 鯨も住む青い海を渡り 水上から見えてくる景色 特別な心地良さ 広がる世界 何気無い日常が大切なこと 気付かせてくれたね 終わらないこの音が いつまでも続けと 見守る夜空の星 Ah 寂しくないなんて 強がりさえもあなたにはもう 見せられない ありがとうを伝えたいと 何度も思い返してると今はただ 涙を流すだけ この街の中で生きてくれて 本当にありがとう不器用なあなたの たまらない故郷残し続けるからね 何気無い日常が大切なこと 気付かせてくれたね 終わらないこの音がいつまでも 続けと見守る夜空の星 見守る夜空の星