少し滲んでる 十六夜の月に 照らされた蝉の子が 羽を得ようとしている 指の先ほどの 小さな身体が 命がけで殻を破り 空へ向かおうとしてる 君に比べて僕は何やってんだ ただ殻の中でもがき たいせつな人さえも あきらめそうになってた 殻を壊して 今を壊して そうしなきゃ 前へ進めないじゃん 殻を脱ぎ捨て 今を飛び出し ほんとの自分になるんだ 生まれたばかりの 真っ白な羽に 君は今 鮮やかな未来 描こうとしている 親の顔さえも 知らぬままひとり 暗闇から這い上がって 空へ向かおうとしてる 君に比べて僕は誰かがくれた この殻の中で甘え 呼んでいる空の碧 気づかないふりしていた 殻を壊して 今を壊して そうしなきゃ明日は変わらないから 殻を脱ぎ捨て 今を飛び出し ほんとの自分になるんだ 殻を壊して 今を壊して そうしなきゃ 前へ進めないじゃん 殻を脱ぎ捨て 今を飛び出し ほんとの自分になるんだ