何回目の夜だろう 眠れなくても もうどうでもいいや 壁に映った影が ただぼんやりと輝いていた ねえ いつから僕は “まだいける” って思えなくなったんだろう あの頃は馬鹿みたいに 無敵だって思ってたのに 「いつか叶うよ」って言葉を 何の根拠もなく信じてた 誰かの「頑張れ」が ただ重く響くだけで もう何も できないのに 無駄に朝だけがくる ねえ それでも僕は まだここにいるつもりだったのに どうすればよかったんだろう どこで間違えたんだろう そんなこと考える時点で 終わりなのに ねえ いつか僕も “仕方ない” なんて言える日が来るのかな 捨てきれなかった あの夢さえ 笑い話に 変わってしまうの? まだ胸の奥で 終われないまま 燃えてる気がした わかってるよ もう届かないって でも今も 少しだけ悔しいんだ 気づけばただ 大人になっていた
