深く遠く戦ぐ燿り 薫る翠色の風 過ぎた日を追う旅路よ 夢に惑う 真実求む 心が騒めく 塞ぐ瞼の裏滲む 明く 流る紅 奏でるのは 運命の詩 「ーーその名を」 赦す声も 裁く剣も 今はもう語らぬ 現の幻影 癒えぬ傷も この身に滾る熱き脈も 海よ山よ高き天よ 永久に芽吹く生命よ 静寂の月夜に昴 放つ六連(ひとすじ)の道 愛した記憶(ゆめ) 繰り返して 蘇る標 探る指が 捉えたものは ただ空虚であろうとも 誰かの呼ぶ声が 「ーーその名を呼ぶ」 幾千の時が隔てる現世にも 語り継がれる詩 あぁ 誰が遺した 願いが積もる大地(ばしょ) 鳥よ花よ鮮やかに生きるもの全てよ 巡る 世界は何巡でも巡る やがて朽ちて絶えようと また世は巡りゆく 遥か悠く祈る