自転車で転げ 落ちるように 下るこの坂の名前なんて 知らなくたって平気で大人になれる 次第に舗装された道は砂利が混じる 小道へと繋がってく 8月を少し好きになっていた 汗で張り付いたT シャツに君の下着が透けて 僕の目の前から夏が加速していく 何か始まっていく Sunshine 広がりだした世界の片隅 それはそれはささやかな僕と 君との秘め事 スカートをなびかせながら 下ってくその子に 愛されている僕だけが許された 夏の秘め事があるのさ やがて緩やかに弧を描いて下り 終える坂に 響く錆びた 二つの自転車のブレーキの音 はるか上空 5000メートルの雲の色が茜に染まる 頃には そうっとそうっと僕らは近づいて 離れて 幾重にも想いあっていましょうか バスもスーパーも コンビニもない場所で 幾重にも幾重にも 想いあっていましょうか Sunshine 広がりだした世界の片隅 それはそれはささやかな僕と 君の秘め事 スカートをなびかせながら 下ってくその子に 愛されている僕だけが許された 夏の秘め事 潮風に頬を冷やし俯いた僕の恋人