何処だって良いんだ 行き先なんてもう 躊躇い払ったら 其処をくぐればいい さよならどうか このままお元気で 雲のかかった 片見月だけは 夕暮れともに 名残残している 行き交う人々 とうに絶えている 足早にただ ひたすら歩いてゆく すべてを避けた 俯いてしまうように 帯を直して 滲みゆく思いを込める 業を煮やしてしまった けれどもそんな 不服 哀しみを 捨て去りたくて 何処だって良いんだ 行き先なんてもう 躊躇い払ったら 其処をくぐればいい さよならどうか このままお元気で 袖に縋っている 安らぎなんてもう 目に見えるだけ 贅沢は言わないから さよならどうか このままお元気で 夜更け過ぎに 一人でたずねた 思いがけない 邂逅果たして 涙を飲んで 沈黙が訪れる 取りこぼしてしまった 忘れ物はもう 雲の切れ間から 拾い上げてほしいの 何だっていいんだ 運命なんてもう 戸惑い 淀みは 離れてからで良い さよならどうか このままお元気で 震える声に 顔を見合わせていた 辛抱するより 終わらせてほしくて さよならどうか このままお元気で あぁ 肩を抱かれて 思い出していた 近しい温もり 諭すように ほら 何処だって良いんだ 行き先なんてもう 躊躇い払ったら 其処をくぐればいい さよならどうか このままお元気で それでもどうか 光があるならば 痛ましい影 それも受け入れるの わたしは戻る あなたの手を握るために
