カラフルとは言えない本日でさえ 未来に乗りたがる光があること 尾鰭を描いて浮かべているとき 梯子を壊されてふと見つけてしまう 彼も物心が付く頃から 未来を見る視力がひどく悪くて 九年後を描くことも見ることもない でも明日や来月のことは 見るでしょう そう それだけで 今だけを愛してはやれない もう戻れない息苦しさを それなりに知ってきたんだろうけど それでも何も 学べてはいないんだろう 綻べば星は瞬く 願えば願うほど哀しいけど願う 歳を数える愛の中 私は何を数えたい 心の怪我にも魔法をかけて 本当は見えない明日にもかけて そして私よりは生きて 確かなことでいて もう戻れない息苦しさを それなりに知ってきたんだろうけど それでも何も 学びたくはないんだろう 綻べば星は瞬く 願えば願うほど哀しいけど願う 歳を数える町の中 私は何を迎えたい