目を覚ました鳥は次の餌について 考えた 高架下の巣から 川に映る明日を覗き込む 太陽が沈むとき いつかここで生きていたこと 君と話したこと ずっと忘れないと 約束したんだ 夜の終わりに最後の場所で 泡の日々の中に 薄められたふたりの記憶 落ちる花のようにほどけかけた糸を 紡ぎかえす 白いスカートの裾に染み 付いたあの日の傷跡 君が泣いていたこと きっと忘れないよ 約束したんだ 最後の場所で 光の中で波を描く 鳥のように飛びたかった 目を覚ました鳥は次の餌について 考えた 高架下の巣から 川に映る明日を覗き込む