真っ白な部屋でまだ独り 名前のない花みたい ここに居たら叶わないよって 半透明で曖昧な言葉も 今を今だけを見ている僕には 少し難解過ぎたな 冬が溶けて 春が芽吹くように 時は美化していくけど 未だ僕はここから進めずに 愛くるしい過去と今夜も おやすみ 日々は過去を流せるのかな 僕は僕を抱きしめては ひとつふたつ数えてみたら いつか消えてくれるのかな 正当化のエンドロールを 引き延ばし続けていく 夏が冷めて 秋が香るように 時は美化していくけど 六畳一間のこの部屋にも さよならはやっぱり 言えないや 嫌だと嘆いて愚痴をついた ユニットバスで寄り添う歯ブラシ 小さな抵抗で切りすぎた 前髪のせいで視界が広いや 二人じゃ狭いなって 笑った部屋も 今日は何だかやけに もう一歩 あと一歩 踏み出せたなら 僕も何か変わるのかな 夢は覚めて 朝が照らすように 日々は美化していくけど 未だ僕はここから進めずに さよならはやっぱり言えないや 真っ暗な部屋でただ一人 名前のない花みたい