私が幼いころ 好きだった絵本には セピアの花の刺繍と 優しいママの香り ─夢のスケッチブックに 浮かぶ虹のクレヨン 欲しいモノはすべて “空”に描きつけた─ Lu la lu la… 硝子のウサギは 森のシルフと円舞曲(ワルツ)を 奏でる 失うモノなど 無いと思っていた あのころ And so I'll SING A SONG in the flower… 夢に見た世界 この場所に居られるなら いつまでも・・・ くすんだ指の痛み ちぎれた雲の涙 片足のカナリアと 消えたママの笑顔 時経ち 手の届かないモノのかなしさ 失うモノの怖さ知っても “空”の片隅で 不思議のクレヨン 探した 夢とうつつの交差点 魔法の世界 焦がれて しまった絵本 紐解いてみた 傷だらけ 読めなった 思えば私は いつから虚構に 心縛られてしまったのだろう? 大好きなページ 閉じて火を放つ 枷は赤く歪む 風に消えてく夢のカケラ 花弁のように 理想のなかの私にサヨナラを 言わせて And so I JUST SING A SONG in the flower… 魔法なんて はじめから無かった もう振り返らない 現実を踏みしめていく