冷たいこの雨に沿って降った 黒い涙は頬を伝ってゆく 長い雨が明けてゆく この身を飲み込んで 拙い嘘、化けの皮が静かに暴かれて 答えのない問いに花は白々しい 青い羽の鳥は見つけることもなく 繋いだ手の中にあったはずの生きる 証も今やガラクタと化して 冷たいこの雨に沿って降った 黒い涙は頬を伝ってゆく 騙し騙し足した光 無機質の塊 拙い嘘、化けの皮が静かに暴かれて 月の出た夜は天地逆転 砂に書いた文字は波間に消えてゆく 「嫌いだ」 とりあえず空に向けた 薄い言葉もすぐに溶けるように 消えて ブラックアウト 「失ったものはすべて 意味のないもの」つよがり、 途方に暮れる 繋いだ手の中にあったはずの生きる 証も今やガラクタと化して 冷たいこの雨に沿って降った 黒い涙は頬を伝ってゆく