店の名前は三年待ち屋 明かりぽつんと あなたを待つ店 おんなひとりが 郷里の地酒を温めて あんた恋しい たとえ三年過ぎたとしても 店に流れる恋唄聴けは あれはひと夜の夢だと歌うの 遠い海鳴り あなた待つのは馬鹿ですか 寒い哀しい ひと夜ひと夜と重ねたけれど 店のあだ名は恋待ちぼうけ 明かり落とせば また酔い潰れて せめて噂の せめて噂のひとひらも あんたあんた たとえ死んだと聞いたとしても ♪ 店の名前は三年待ち屋 暖簾染め抜き あなたを待つ店 窓の浜木綿 北には咲かぬ郷里の花 白く 白く 雪に咲かせてあなた待つ店 白く 白く 雪に咲かせてあなた待つ店