言の葉は月の雫の恋文 悲しみは 泡沫の無限 匂艶は 愛を囁く吐息 戦災う声は蝉時雨の風 時間の果てで 冷めゆく 愛の温度 過ぎし儚き 思い出を 照らしてゆく 逢いたいと思う気持ちは そっと今 願いになる 悲しみを月の雫が 今日もまた 濡らしてゆく 下弦の月が浮かぶ 鏡のような水面 世に咲き誇った 万葉の花は移りにけりな 悲しみで人の心を染めゆく 嗚呼 恋しいと詠む言の葉は そっと今 天つ彼方 悲しみを月の雫が 今日もまた 濡らしてゆく 逢いたいと思う気持ちは そっと今 願いになる 悲しみを月の雫が 今日もまた 濡らしてゆく 下弦の月が謡う 永遠に続く愛を