街並みで狂わせる 乾いた足音 無機質な看板が ぶらさがる 裏道に足が向き 深い息を吸った 頭で忘れても 体は憶えている 部屋に向かう街路樹は 匂いもさせず 僕をにらんでいる 僕を酔わせていく いつも耳の中に居座っている 孤独がまたひとりって囁いて あきらめを憶えたらさざめいた 人波の副作用で眠るしかない朝まで 部屋の隅にもたれている 埃の時計は 闇をにらんでいる 僕をきざんでいく いつも耳の中に居座っている 孤独がまたひとりって囁いて あきらめを憶えたらさざめいた 人波の副作用で眠るしかない 忘れるしかない朝まで